株式会社モリサキ

今月は野菜や果物を出荷する際によく用いられる段ボールのトレーをご紹介します。

　

このような段ボールのトレーは、商品を出荷･陳列する際には積み重ねて使用することが前提になっています。きれいに積み上げないと荷崩れを起こしてしまう恐れがあるため、その対策としてトレーの位置を揃えるための突起が設けられているものがあります。突起を作り出す設計にもいろいろなやり方がありますが、今回はそのうちのひとつになります。

　　

額縁の内側を切り込んで起こすことで突起形状を作っています。切り込んだ部分の先端を｢Ｔ字｣にすることで、うまく額縁の中に挟み込んで固定できるように設計されています。

従来のトレーでも額縁の上面に切込みを入れて突起を作るやり方がありましたが、額縁の幅分しか高さをとれないため、わずかに段差が付く程度でした。この方法であれば、額縁の幅に左右されずに突起部分を大きく作ることができます。

　

底面には突起部分がきれいにはまり込むように穴があいています。

トレーを積み上げると、このようにピッタリと重なります。

簡単に組み立てられる上に、余計にパーツを増やす必要もないのでコストもかかりません。使い勝手のよいトレーです。